深 澤 青 果   南 郷 店
F U K A Z  A W A   S E I K A   N A N G O

S A P P O R O

【深澤青果南郷】

既存の空間は,青果店としてすでに使用されていたが,奥行きが長いただの矩形平面を立ち上げただけの箱であった.空間には緊張感がなく,野菜もただ置かれているだけという無味乾燥な空気感であった.その八百屋然としたインテリアを刷新すべく,「SEIKA-BOUTIQUE」を掲げ,陳列する野菜や果物をブティックに並ぶような,生産者の想いがこもったブランド品のように見せてはどうか,という提案から実現したプロジェクト.
ここでは,モノトーンに空間をまとめることで,青果の彩りを最大限引き立てることをデザインの要とした.外部と連続する空気感を加味しながらのインテリアは,ざっくりとした力強い質感を纏う工業製品を用いることした.これは有機質の青果と無機質な部材を対比させることにより,その青果の美しさを際立たせる意図がある.
薄く軽やかなエキスパンドメタルを用いた吊天井レイヤーは入口より人々の意識を奥へとスッと誘う.また波型スレートによるヘリンボーン柄の壁はざっくりした質感ながら高級感を纏わせている.空間と野菜が肉迫し,これまでよりも人の知覚に働きかけるような青果店の在り方が実現できたように思う.
そして鮮度の良い野菜や果物はスポットライトで照らされ,あたかもブランド品のように主役として輝いている.猥雑な通りの中,突如現れたモノトーンの「SEIKA-BOUTIQUE」.まちの賑わいにも一役かえたのは大変に嬉しくも貴重なことである.

一級建築士事務所GLA

contact mail

click ▶▶▶ gla@gla-mail.com

 COPYRIGHT Ⓒ GLA ALL RIGHTS RESERVED 2022