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GLAlog-008/ゲントな建築行脚002-聴竹居-

更新日:2020年3月1日



みなさま、こんにちは。

北海道は大分寒くなってまいりました。

まだ、暖房を入れないで頑張らないと、とやや手もかじかみながら打ち込んでおります。


もうすっかり秋です。

紅葉はまだそれほど色づいておりませんが

台風の影響やらでぐっと冷え込んでおります。


さて、少し更新が遅れてしまいました。

ちょっと、色々と筆が進まず。

ネタはため込んでおります。が。。。

すみません。


さて、ちょっと刺激的なことがあったので

鞭打って筆をとることにしました。


先日、竹中工務店の松隈章氏の講演会があり聴講に行ってまいりました。

全く知らなかったのですが、先輩ということで講演会の後

少しお話もさせていただけました。


松隈氏は建築家、藤井厚二の代表作「聴竹居(ちょうちくきょ)」

の保存、研究の第一人者であり、

実測集をはじめ、多くの著書を残しています。

現在に至るまで非常に大変な思いをして

聴竹居に関わってきているようでした。


そして、「聴竹居」の生みの親である「藤井厚二」とは。

この道の人間なら通る道ではあるが

一般の人は知る由もないかと思います。。。


1888年 広島県福山市生まれ。

僕の好きな建築家、村野藤吾の三歳上の世代。

東京帝国大学工科大学建築学科卒業後、竹中工務店に入社。

1926年には京都帝国大学教授となり

1928年に自邸として、5棟目の「聴竹居」完成させ、

それから10年後の1938年に逝去。

49歳という若さでした。


そして、この「聴竹居」で、

自らが確立した環境工学を生かして日本の気候・風土と

日本人の感性とライフスタイルに適合した「日本の住宅」を

実現しようとした最初の建築家なのです。


現在建築家が取り組んでいる

一連のパッシブデザインのさきがけでもあります。

実に当時としては前衛だったわけです。


実はこれ、ゲント建築行脚で10年ほど前にすでに見に行っておりました。

せっかくの機会なので、古い写真整理しながら

綺麗に仕立て直したのでご紹介いたします。

建築とは言葉で語るものではないので

写真からできるだけ空気感を読み取っていただければと思います。

よって、解説は最小限に。


では!


聴竹居は京都の大山崎にあり、天王山の麓にあたります。


大山崎の駅を降りてからややしばらく山道を登ってゆきます。


やや疲れながら見上げるとこのような石段が待ち構えます。


登りきると玄関が見えてきます。



これは外観のメインカットです。

実に和の延長とというか、洋も若干入っているくらいの印象でしょうか。

意匠としてもかなり複雑で、ギリギリのバランスを攻めている感じがします。

ある一定の巨匠のデザインには通底するバランス感覚があり、

世界の巨匠建築家の中には、近いプロポーションを見つけ出すことができます。

おそらく、収斂していくと辿り着く意匠の世界なのだと思います。

それでも、この屋根型に関しては日本独自の形態といっても過言ではないと思います。