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GLAlog-011/GLApj-3「青果」

最終更新: 3月1日


みなさま、こんばんは。

ずいぶんとまた、間が空いてしまい申し訳ございません。


まずはご報告。

この度、大変嬉しいことに北海道建築士事務所協会の主催する

第18回「きらりと光る北の建築賞」を受賞いたしました。

大変に光栄なことです。

年々とりにくくなっているような気がしておりますが

どうにかこの開業年に、地元の賞を戴けたのは

ちょっとはやいクリスマスプレゼントのような気もしております。


これを契機に様々なプロジェクトに

関わって行けたらなと強く思う次第です。


幸運なことにこれまでも多くのアクの強い仕事を携わることができました。

それでも、まだまだ未知の世界観を求めている自分がいます。


クライアントの夢に供に乗らせていただき

双方満足のいくような仕事を今後ともさせていただければ幸いです。

ぜひそのような依頼をお待ちしております。

つくれればなんでもいいのです。

最近では「箸置きから建築まで」をモットーに活動しております。

友達からは、設計事務所?建築家?

敷居が高すぎて頼めないよという声が聞こえてきます。


絶賛、売出中なのでいまのところ敷居はすごく低いですよ!笑

冗談です。

売出中か否かに問わず敷居は低くあるべきだと思います。

クライアントに寄り添う仕事なわけですから。

お客様の一番の味方のはずなんです。


それでも、一般的には敷居が高いと思われてしまう現実。。。

まずは何でもご相談いただきたいと思います。


えー、脱線いたしましたが

次回当たり今回受賞した「森の素形」の話やきらりと光る賞の話は

「ぐらろぐ」にてお伝えしたいと考えております。


さて、今回のお題はGLAproject-青果店です。


この度、クライアントから急遽召集されてのご相談でした。


「時間、予算ないんですけどかっこよくしてください。」

「全部決まってるんですけど、インテリアだけアドバイスがほしいのです」と。


なかなかに経営者らしく勢いのある方で

私もあたふたしてしまいます。。。


現場も明日には解体が始まります。というような段階。。。

ギリギリまでインテリアを頼むかどうかで悩んでいたようです。


そこでやっぱり、妥協したくないという思いが勝ったようで

アドバイスだけでも。。。とのことになったようなのです。


それでも、その想いに応えたく

空間イメージや、野菜に対する思いなどを伺っていくと

やはり野菜が主役だな、と。


どうしても、「かっこよくする=空間が目立つこと」を要望されがちですが

今回は特に買いに来たお客様が品物を見つけやすいことを前提にして

安く提供する野菜を少しでもたくさん買っていっていただくことに神経を集中させました。


オープンするエリアにも配慮し

できれば、その中でも少し特別な雰囲気を感じていただきたいと考えました。

こんな八百屋があるんだ。ちょっとステキかも。となってほしい。


野菜がキラキラと光る空間をつくれないだろうか。


空間演出はあくまで最低限に。

インテリアは脇役でよいだろう、と。


店主がモノトーン好きな方でもあったため

グレーとブラックを基調に、ブティックのように

野菜をブランドバックのように見立てて陳列してはどうか。


そんな話し合いをしました。


そこからは怒涛の練り上げです。

床材、壁、天井、照明に関して短期間で色々と考えることとなりました。


問題は天井の照明です。

前が事務所として使っていた空間の為

明るさ重視で、好き勝手に照明がついている。

しかも昼白色の蛍光灯。。。



いやー、ひどい。

実にひどい。


これをどうにか整理整頓しないことには気持ちが悪すぎる。

ローコストも守らねばならないので使える器具は最大限使う。


そこで、苦肉の策を思いつく。

この埋め込みのシーリングを囲って見えなくしてしまおう。と。

間接照明的にして

メインはスポットライトで壁や野菜を照らす。


そうすると、空間は整然さを保ちながら奥行き感を生んでくれる。


正直この手の店舗は売り物で床壁を埋め尽くされてしまう。


ならば、デザインの活路は天井である。


そして意外なほど人間の知覚に天井の存在は強く作用する。

近年はその天井の在り方を模索しており

個人的経験としてもその効果は自明だと感じていた。

ガラッと雰囲気が変わりました。

どうでしょう。

一気に空間に変化が訪れます。

そして、この適度な垂れ下がりが人と空間の距離を縮めて親密さを生むのです。

この下にはわんさかおいしい野菜たちが戯れるわけです。


イメージが膨らみます。


あとは順調に工事が進み

鏡なんかも貼られ、どんどんとラグジュアリー感が増してゆきます。

ここまでくるともうほぼ完成です。

これが一番建築的な写真でしょうか。

光がグレーの空間に射し込み静謐さすらあります。

個人的にはこの状態で写真が撮りたい。

そんな衝動に襲われます。

なかなかに気に入っています。

しかし!

肝心の商品を陳列する冷ケースが震災の影響で一か月ほど遅れる。。。とのこと。

突貫工事の甲斐なく一か月ほどオープンが延期してしまう事態に。

これには、さすがにどうしようもないので

いつもは息まいた店主もトーンダウン。


関西での天災がこんなところまでダメージがあるとは。。。


それでもオープンできない状態で看板だけは掲げていたたため、

かなりの宣伝効果があったようです。


みてください。

この人の行列、中も外も人で大賑わいです。

普段、人通りの少ないこの場所に、こんなに人が集まってきています。


初日はテレビ局も駆けつけ、なかなかの混雑ぶりだったようです。

商品にもキラキラーっとスポットライトが当たり

野菜や果物の鮮やかな色が際立っております。

しめしめです。

ただ残念ながらこの行列は僕の力でもなんでもなく

商品の激安さのたまものと言わざるを得ませんが、

繁盛しているような気がして、とても嬉しく感じました。

少し落ち着いてきたころに、

あら?この店舗「フツウ」とちょっと違うわね、

空間も素敵じゃないと、地元に愛されれる店舗となれば嬉しいことこの上ありません。



そして僕のお気に入りの写真です。

見てください。

なにか、ほほえましくありませんか??


ひと昔前の商店の活気を感じてしまいました。


全国的に郊外型大型スーパーの台頭により追いやられてしまった個人商店群。

その活路が少し見えたような気がしました。

商店街が活性化することは、全国の課題でもあります。


何かに特化した商店を構えることで、人は必ず集まり差別化ができる。

それを成しえるのは並大抵のことではありませんが

おそらく、より特化したスペシャルな特徴を持つ商店街が復活するのでは?

などと、淡い期待を抱きつつ

下町のように魅力的で、人情味あふれた街になっていってくれるといいなと強く思います。


そんな町おこし的な要素も感じられる店づくりに参加できたのは幸運でした。


今回はこの辺で。

それでは次回をお楽しみに。



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