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GLAlog-019/ゲントな珈琲建築案内01

最終更新: 2020年3月1日


GLAな皆様こんにちは。


めずらしくお昼の執筆です。


もう4月に入ったというのに、

日差しが気持ちいな~とかいっている矢先、

一瞬でこの景色です。




雪景色好きなので、まったく、問題ないのですが

結構びっくりします。

それでもすぐに溶けてはしまうのですが。


チラホラ桜の写真がSNS上でアップされているのを見ると

北国を痛感してしまいます。


はやく、春よ来い!


さて、そんなことを思うある日。

お会いしたGLAfan-Sさんとお話していたら

こんなことを言われてしまいました。


「いやーゲントさんのブログの更新月に一回ですか?

更新されると、あー、今月も時間たったなーと思うんですよね。」


と。


むむっ。


「違いますよ!月2回です!!」


とむきになる僕。


非常に低次元の更新に関する問答をしておりました。


なので若干気分が乗っているので更新してしまいます!


そういえば、GLAのホームページもおかげさまで

札幌の建築家のページの中では上位に表示されるようになってきました。

見ていただいてありがとうございます。


SEO対策などという言葉が右から左に流れ込んできますが

なかなか、対策には多大な労力と多額の金額を投資しなければなりません。


やはり、GLA、まだまだまだまだまだまだ認知度が低いので

コツコツできるところから取り組んでおります。


先日いよいよ本格的にSNSなども駆使して認知度を上げていこうと

円山の一角のしっぽりしたお店で

4者による首脳会談を行いました。


単に飲んだくれてしまったわけですが非常に前向きな会談で

GLAを盛り上げていただけることとなりました。

認知、集客のプロがパートナーとなっていただいたので

これからどのような展開となるか非常に楽しみなところです。


そんなことで積極的にホームページの更新も頑張っているわけですが

このブログに関しても頑張りたいところです。


しかし、相変わらずのネタ不足。


B級グルメネタだけならまあまあ行けるのですが

建築に興味をお持ちの皆様にできるだけ有意義な記事でありたい。


そんな風に思っているのでなかなかに大変なのです。


ということで、本日は

ゲントな珈琲建築をご案内したいなと思います。


ひらたくいうと、カフェのことですね。えぇ。


カフェ=喫茶店=珈琲建築


「すばらしいカフェ=すばらしい建築+すばらしい珈琲」


となるわけです。

皆様は、雰囲気がいいね~となるのですが


ゲントな見方は違います。


雰囲気を具体的に言葉に落とし込んでゆきます。

プロなので。

いわゆる病気です。えぇ。


結構疲れます。

コーヒー飲んでるだけなのに。。。


半分仕事をしに行っているのでそれはそれでいいんですけどね。


商談や打合せの合間などに立ち寄ることも多いのですが

そんな「令和」元年にあたる最近立ち寄った珈琲建築をご案内いたします。


まずは

珈房サッポロ珈琲館の「月寒店」

設計は倉本龍彦氏。

そして、かつての自邸、別名「旧たくんち」


これ、札幌市の都市景観賞を受賞しております。

とても素晴らしい建築です。

3階建てくらいの細長いヴォリュームに

スキップした床レベルがいくつもある

迷路のような空間をラッピングしております。

階段が二か所あります。

贅沢ではあるけど、空間がエンドレスになるのでオススメな計画でもあります。


倉本龍彦氏といえば色々と受賞作はありますが

地面に直方体がななめに刺さっている「ばあちゃんち」が有名ですね。


結構ショックです。


風の向きと落雪を考慮したこの家は

あの、超有名美術館「フランスのポンピドゥー国立美術文化センター」に

図面が収録されています。

そこではあの、世界のANDOと肩を並べているのです。

すごいですね。

「ギャラリー創」で個展をされた際の作品解説も下記よりご覧いただけます。

http://do-ko-bo-ms.blogspot.com/2013/01/blog-post.html


外観は漁村に見られるような押縁下見板張。

風雪に耐える表情が実に北海道らしくて素敵です。


ちなみに、GLAの森の素形も風雪に耐え忍んでいます。

色もシルバーになりだいぶ、漁村仕上化してまいりました。



少し話がそれましたが


玄関内部はこんな感じです。


いきなり階段。

ベニヤを駆使した、薄くも強度のある、味わい深い意匠です。


最上階まで上がるとこのように天井の高い明るい空間が現れます。

ぐるりと見渡すと、




実にこじんまりした空間が散りばめられています。

ジャストフィット。


居心地がよいこととは、いる場所が極小でも広く見えれば十分である。

ということを示す最も素晴らしい事例な気がします。


開口部のとり方も工夫されており

建築意匠へと昇華されています。

当時の意匠的時代性は感じられますがそれでも無二な空間だと思います。


その構成や色使い、質感、ディテールに目を光らせながら

珈琲をすすります。


そして、素晴らしい珈琲とともに設計の素案を心地よくまとめていると

お向かいに空気を一気に壊すおば様3人衆が現れ

そそくさと私は店を出るのでした。。。




そして、また別の日。

妻の来客の為に、1日家から強制退去を命じられ

かねてから伺いたかった、真駒内の「六花文庫」。


喫茶店かと思いきや、食の図書館なのです。

外観はこのような渋い表情を醸しております。

まず実にプロポーションが良く、

建築遺産として残した意味がうかがい知れます

左、側面です。

端正な窓の配置とプロポーション。

ツタが絡んだ夏に再度来館したいと思いました。

玄関。

重く閉ざされていますが、開館しております。

その横のコンクリートびしゃん仕上的な様相。

この六花文庫内部は、非常にしーーーーーーーーんとした

私語を発してはならないような、張り詰めた空気感です。


意外と混んでおり、来館者の年齢層は高めでした。


たまたまパーソナルソファ席を確保できたのですが、

ここは珈琲を注文すれば、おかわり自由という、

非常に素敵な珈琲建築です。

しかも定期的に注ぎに回ってきてくれるのです。


内部は到底写真をとれる空気感ではなかったのですが

意外にも真っ白なモダニズムの世界でした。

個人的にはこの建築の歩んだ記憶が感じられず残念でしたが、

清潔感のある空間に変貌しておりました。


ぜひ足を運んでみてください。

そこで、自宅にもある書「茶室学」があったので

改めて静かに閉館まで読みふけりました。



たまたま、今年の建築界のノーベル賞である「プリツカ―賞」を受賞した

建築家・磯崎新と藤森照信の茶をめぐる対談をしており興味深かったです。


磯崎新が茶を語る?


本書を通して利休以前・以後の全体像が見えてきます。


また、磯崎新については建築行脚シリーズでご案内したいと思います。

因みにこんな人です。

https://www.bbc.com/japanese/47466992


それにしても、日本人プリツカ―賞8人目という快挙。

毎年、世界の建築家一人(一ユニット)にしか与えられない賞です。

日本建築の世界に対する意義がどれだけ大きいのか理解すべきですね。



さて、いいだけ珈琲を喫んだ(おかわり自由なので)あと

まだ、「かえって良し」の連絡がないので

もう一軒気になっていた、新川のboilerへ梯子。

自宅からまあまあ近いのもあり、よく目の前は通りかかります。