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  • 執筆者の写真 GLA

GLAlog-018/GLAな南幌視察

更新日:2020年3月1日


GLAな皆様、こんにちは。

大分雪も溶けて北海道も春の兆しです。

しかし、

我が家を訪れる人は、まだこんなに雪あるんですねとおっしゃります。

だって標高高いですからね!


ついには雪中の自邸の建築写真を撮ろうと思っていたのに

その前に溶けてしまいました。。。

今年は雪解けが早い。


非常に無念です。

来年またトライしなければ!!

1月に撮影!


春夏秋冬の室内の反射による雰囲気が変わるので

その景をお見せできるはずだったのですが。。。

とりあえず何枚か自撮りしたので、

うまくお見せできそうなものがあればまたご報告いたします。


さて、先日「次世代の会」というものに参加してまいりました。

昨年発足した会のようですが、

ありがたいことにお誘いいただいたので参加させていただいております。


面白い会で、おそらく一般の方は到底知る由もないかと思いますが

建築家、工務店、北海道大学、設備業者などで

フランクに次代の住宅について学び、提案をしてゆく会となっております。

凄いのは、北海道全域からやる気のある方たちが参加していることです。

規模はまだ数十人と大きくはないですが

様々に意見交換がなされる様は非常に興味深いです。


建築とは常に進化するので、トライアンドエラーはつきもの。

いかにそのエラーを小さくして、学び手の間で共有してゆくか、という

実に有意義な会でもあります。

そして昨年その主要メンバーがモデルハウスを作りました。


私も昨年の夏場、北海道の事業でもある

南幌町の「みどり野きた住まいるヴィレッジ」という、そのモデルハウスを見学に行ってきました。

詳しくは下記リンク

https://www.kita-smile.jp/kitasmilevillage


内容を転載すると

“ 北海道がおススメする住宅事業者「きた住まいるメンバー」である6組の建築家×地域工務店がコラボレーションして、緑・農・住のまち南幌町を舞台に、地域に根ざした豊かな暮らし、まちづくりを提案する新しいタイプの住宅展示場です。

6組の建築家と工務店のコラボレートで提案される住宅のイメージは、ハイスペックな住宅性能を備え、住宅におけるエネルギー効率が高く、必要十分な広さの家。さらに、ドアの付け・外しなどの簡単なアレンジで暮らしの変化にも呼応し、間取り変更や増築がしやすいなど、長く住み続けられる家に必要な、将来の変化に柔軟に対応できる備えを提案。地域材を生かした内外装デザインで、経年で味わいが増す自然素材の魅力を楽しむ暮らしも提案します。 ”


とのこと。

実際は諸事情で5棟しかできてないようです。


「南幌まちなかの家」

山本亜耕建築設計事務所x(株)アシスト企画


「カスタマイズできる家」

山之内建築研究所x晃和住宅(株)


「てまひまくらし」

アトリエmomox武部建設(株)


「大きな屋根の小さな家」

(株)エスエーデザインオフィスx(株)キクザワ


「Inside-Out」

(株)ATELIER O2x(株)アクト工房


どちらの設計事務所も道内では有名所です。

そして、この3月も「次世代の会」なる方々で

研修かねて南幌町に出向いたのです。


道内外から非常に多くの方が来訪されているとの話ですが

このブログを読む方のほとんどは現地には行っていないかと思いますので

どのような住宅かをざっとご案内いたします。


今回はモデルハウス5棟の内、既に3棟が売れてしまっていたので

見学できたのは2棟だけとなってしまいました。


最初に売れたのは

「Inside-Out」

(株)ATELIER O2x(株)アクト工房のコラボ

やはり、屈指の人気を誇る大杉氏の作品だけあります。

まずはそちらから。


まず、アイコニック。

贅沢なアプローチにその奥ゆかしさを感じさせます。

外部を内部に取り組む試みです。

面白いのは、内部の捨てるべき温かい空気を

床下に循環させて強制的に吐き出させることで床暖を兼ねていることです。

技術的には色々と非常に難しいトライしております。

また、パイピングを壁の中にまわして壁暖房としております。


玄関から直接テラスに行けますね。


続いて順繰り行きます。


「南幌まちなかの家」

山本亜耕建築設計事務所x(株)アシスト企画


二階バルコニー越しに居間の大開口。

果たして中からどのように見えるのか?

しかし表情には奥行きが出て非常に美しいです。

屋根型をそのまま見せた外観。

北海道の無落雪住宅のパラペット内はこのように勾配をとっております。

それがそのままバタフライ断面として現れた面白い住宅です。


さすが、先駆者です。

壁が断熱材でびっちりです。

気になるリビングからの眺め。

やはり格子が少し気になります。

人によりけりですが、これを許せば外観の可能性は大きく広がります。


続いて

「カスタマイズできる家」

山之内建築研究所x晃和住宅(株)


個人的にはこの住宅が一番好きです。

さすが重鎮です。

けれど玄関ドアの開き勝手は逆の方が良かった。

素朴ですが美しい外観です。