top of page
  • 執筆者の写真 GLA

GLAlog-023/巨匠来宅とテレビジョンな取材。-後編-

更新日:2020年3月1日

GLAを応援してくださっている皆様、こんばんは。

後編を書こうと思いながら、そんな気も失せる怒涛の日々。

このブログも、もう少しライトにかければいいんですけどね。

どうも、性格的にサービス精神旺盛なもので、

ちゃんと何かを楽しく伝えたいと思ってしまうので

書けずじまいとなりがちなのです。


ゆるくお付き合いいただければ幸いです。


てことで前回に引き続き、ちょっと前の話にはなってしまいますが

巨匠「伊礼智」氏が翌日我が家に来て下さりました。


そのほかお付きの方を引き連れて。。。


巨匠を前に、こちらはもはやありのままをさらけ出すしか

手は残されておりません。

とはいってもさすがに少々片づけは致しましたが。


伊礼さんが到着されて、まず遠くから自邸を眺められました。

そして鉄板のもはやガタガタになってしまった

アプローチを歩いていただき(今年再整備予定)

鬱蒼と茂るイタドリを横目に木貼りの外観を見学されました。


さすがにGLAもちょっとはかっこつけようと

放置していたメインの中庭に先日、

急遽鉄平岩を入れたばかりでした。

その探している必死な様子は前々回にレポートしたところですが

とても気に入った巨大な鉄平石を結局ありがたくも譲っていただき

クレーンで吊り入れたのでした。


因みにこのような感じでした。



玄関からの眺めが美しくなるよう、

石の良さが最大限に引き出されるよう慎重に

配置してゆきます。

あと1ミリ上げてとかいいながら。


もはや気持ちの問題です。(笑)

実際はそんな精度出るわけないんですけど。


外構業者さんは面白い方たちで、

送られてきた見積書のタイトルが

「巨匠が来る前に庭石工事」と書かれていました。

真面目な方たちですがふざけていて、笑ってしまいます。


因みにここの方たちから僕は「勇者」と呼ばれています。

ドラクエにちなんでなのですが。

なぜなら、よく気に入ってつけているゴールドのピンバッチが

ロトの紋章に見えるから、とのことで。。。


まあ、愉快な方たちです。


そして雨の日の鉄平君もとても素敵♡

この場所ならという思いで譲っていただけたと思うのですが

本当に、絵になります。

感謝してもしきれないくらいに気に入っております。


そして

ずっと放置している巨大な落とし穴もそのままに。

これは樹木の移植が間に合わず。。。

巨匠が来る前には間に合いませんでした。


最近ようやく植える樹木が定まりました。

いろんな人に木を植える必要あるの???と言われちゃうんですが。。。

必要なんです。どんどん森をつくってゆかなきゃ。

木々の間に「森の素形」が建つイメージを作りたいですね。

もともと、この地がそうであったように。

そして、

外で商談をするには日差しがキツすぎるので。


最終的に決めたのは6メートルほどのヤマモミジです。

自生する荒々しい樹形のニセアカシヤに負けないような存在感。

あたりが黄色く紅葉するので、真っ赤にそこだけは染まってほしいなと。

葉の形や緑も繊細で美しく。

幹も成長すれば太く、荒っぽくなってゆくので

我が家にはぴったりだなと。


ほんとはこの左後ろのがほしかったのですが

移植で枯れるリスクとコストがかなり増大するのであきらめてしまいました。

うちにはぴったりだったんだけどなぁ~。

それでも、成長を見届ける楽しみがあるので手前の木を育てることとしました。

7/1を移植予定としているので興味ある方はぜひ見にいらしてください。


さて、ちょっと脱線してしまいましたが

その苦労して配置した鉄平くんなんかも巨匠には見ていただきながら

自宅を説明しながら一周し、内部へと誘います。


当然、巨匠なので言葉数は多くはありません。

偉そうとかそういうわけではなく、

自分の中で解釈するため口を閉ざしているような雰囲気でした。


住宅内を玄関からリビング、ダイニングと案内します。

すると、巨匠は完全に一人の世界に入っているのがわかります。

お付きの方と話すわけでもなく

あちこち立ったり座ったり、移動しては止まり

移動しては止まりと、真剣にGLAな建築に向き合ってくれました。


前回お話ししたように中間領域を重視する設計手法と

窓の開け方へのこだわり、景色の切り取り方のこだわりを話されていたため

それを見ていたのだと思われます。


特にこの「森の素形」は本物の森に対峙した人工の森なわけであります。

そして、自宅に生えた7本の巨木は全て収納なわけですが

それを縫うように僕らは生活をしております。


そして、巨木の隙間の先にはそれぞれに小さな木陰のような

スペースが家中にばらまかれていて、全てが緩くつながっています。


つまり、トイレ以外はすべてワンルームで

特異なパーティションでそれぞれの空間がゆるく閉ざされながらも

連続しているのです。

一階も二階も縦横無尽に空間が繋がっているという構成なんですね。


静かに、

その複雑に散りばめられた構成を読み取ってくださっていました。

一応、大先生に対して解説をしなきゃならないわけですが

この住宅に込めたゲントな想いを軽めにお伝えしますと

「うん、うん、うん、うん」と建築少年のように頷きながら

楽しげに眺めておられました。


一時間以上はゆうに滞在されておりましたが、

最後の最後まで興味をもって

色々なところを見てくださったのは印象的でした。

そして、帰り際に「北海道の建築の印象が随分と変わりました。」

とおっしゃって下さり、とても感慨深いものがありました。


これまでの北海道の建築イメージは、

風雪から身を守るシェルターとしてだけの

「建物」という印象が強かったけれど、

このように中間領域を盛り込んだ

北海道らしい建築の展開を見て取れたという

ニュアンスを伝えてくださりました。


また帰られる際も、外観をじっくりと見てくださり

記念撮影をし、握手を交わし、

また、遠くから自邸を眺めていただき

最後の最後まで見学いただけとても光栄な想いでした。


さすがにやや緊張気味のGLAでしたが、

非常に貴重な出会いをいただけたことに感謝した次第でした。


さて、そんな来宅後の休息もつかの間。

一週間後に、テレビ取材が。


なんと夕方の情報番組HBC「今日ドキッ!」

から10分もの生中継依頼が。。。

実はこれ、見ていただいた方はお分かりだと思うのですが

「リプラン」さんの推薦で