E L V I S   R H E T O R I C
S A P P O R O

【ELVIS RHETORIC】

眺望の良い既存マンションの高層階のある一室.クライアントの人生はELVIS・PRESLEYと共にあった.また,一方でクラシック音楽も愛した.ジャンルを超えて音楽と生きてきた人柄は,実に音楽同様レンジの広い豊かな感性と知性を持ち合わせ,リベラルな思考をお持ちであった.一見凡庸に終始しがちなリフォームを芸術的な領域まで共に引き上げて下さった.音楽に抱き込まれるような空間,ロックからクラシックまで内包するような空間が必須条件であるよう思われた.初老ではあったがシャンとしたお姿に似つかわしい若々しいデザインをプレゼントしたいと思った.かくして色々と議論しながら進めた計画は家具や照明に至るまでこだわった.照明はフィリップ・スタルクのROSY ANGELISや伊東豊雄のMAYUHANA,壁紙は差し色にウィリアム・モリスの赤を入れた.家具はシックモダンなものと,ポップなデザインの物を選定し,テーブルやソファ,間仕切り家具などは全て造作品とした.また壁面はラフな木毛セメント板を細くランダムピッチにクロスさせ,荒々しくも上品な表情をまとわせた.まさにロックとクラシックを織物のように編み込んだかのようなデザインと捉えている.結果として,リノベーションという形で刷新された間取りは,陳腐化した旧来のそれとは大きく様相を異とした.ワンルーム化された空間の中に多様な場が散りばめられ,包まれながらも広がりのある空間となった.

一級建築士事務所GLA

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