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GLAlog-032/蘇芳の器と鬼滅の床

やってしまいました。

はい、やってしまいました。

またもや、やってしましましししししまいました。


2か月放置。。。


GLAなみなさま、こんばんは。

なんでしょう。

つい最近ブログ執筆したばかりのはずなのに

気づいたら2か月たっていました。


これ、なんですか?

罠?

錯覚?

現実逃避?

意識不明?

記憶喪失?

ジャンプ?

トリップ?

え?クスリ?


いやいや、びっくりしてしまいますね。

忙しさにかまけていたら、一瞬の出来事です。。。

2か月またサボりました。

いや、気が付いたらさぼっていました。。。


今日は気持ちに少し余裕ができたので

筆をとってみたんですがねぇ。。。

ジャンプしていた。

週刊少年ジャンプじゃありませんよ。

えぇ。


それにしてもジャンプで思い出しましたが「鬼滅の刃」が大変ですね。

ここまでの社会現象となるとは。


かく言うわが家も全巻揃ってしまいました。

ついつい読んでしまいますね。

コロナにも負けず、あの興行収入は信じられません。

とはいえ、さすがに映画館は足が遠のきます。

そして、札幌は最悪のコロナ第3波。。。

近所のいくつかの病院でもクラスターが発生していたり

ちょっと、危機感を募らせています。


そんな、厳しい中、

先日江別の住宅「蘇芳の器/スオウノウツワ」を

無事にお引渡しさせていただきました。


先日行いましたオープンハウスも満員御礼でした。

極寒の中、見学にご参加いただきましたGLAな皆様、

誠にありがとうございました。

換気励行のため、窓フルオープンにしていたら

芯から冷え、身の危険を感じました。

この季節、換気厳禁です。。。


とはいえ、最大限の配慮をさせていただき

できる限り1時間に1組限定で御案内させていただきました。


既に全容はインスタなどで見られている方も多いかと思います。

牧場に隣接する北海道らしいロケーションです。

近くにはサイロがあったり、昔ながらの赤い屋根があったり。

なにかそのようなアイロニックな北海道らしい景色を模索しておりました。

建築こそ箱型ではありますが

牧草地や、隣接する公園の緑と相性の良い

蘇芳色を採用しました。

平たく言うとボルドーレッドとでもいいましょうか。



内部は構造材を現した、

木材がむき出しの素朴な力強く大らかなインテリアです。

空間はシンプルなんですが少しだけ複雑です。


最近思うのですが

どうもGLAの設計する建物は、写真では説明が難しく

空間体験を通してみてもらうしかないな、と感じております。

今回は、基本的な矩形平面の中に入子状に

大きなロフトテーブルが斜めに置かれています。




簡単な操作とアイディアではありますが

空間は実に豊かさをまとい、輝き始めます。

それが写真では伝わりにくのです。。。

そんなことを感じております。

わが家も、小さなスペースの連続なので

実体験は非常に緩急ある豊かな空間の連続なのですが、

写真でとると、映り込まない部分が多くて

分断された空間として認識されてしまう。

悩みの種でもあります。


ということで今回は新しい写真家に撮影を依頼してみました。

飛ぶ鳥を落とす「佐々木育弥」氏。

著名な建築家の作品撮影もさることながら、

無印良品の撮影なんかも依頼されている方です。


2年ほど前、あるギャラリーで紹介され、

リプラン誌の取材で弊所「森の素形」の写真を何カットか撮っていただいた。

ぐっと胸を掴まれたカットも何点か残していただいたので

このわかりにくい「蘇芳の器」の世界観をどのように切り取って

伝えてくれるか興味があり、依頼しました。


いつもは自分の見えている世界を

一緒に作ってくれる写真家との協働が多いのですが、

今回は佐々木氏に「信頼してください」と言われてしまったので

完全にアングルなどもチェックせず、お任せしました。

果たして、うまく撮れいているかどうか、

仕上がりが楽しみであります。


脱線しましたが、

つまり、GLAの空間は体験型なのであります。はい。


なので、今回オープンハウスに来て下さった方は

それなりに、何かを感じていただけたのでは?と考えております。

ひとの心を動かしてこそ、「ケンチク」足り得るわけです。

じゃないと、ただの箱。

ただの「タテモノ」なわけです。

人の心を動かす生命力に満ちた空間をつくりたい。

それは建築的なウンチクではなく、実存としての体験に他なりません。


きっと、自分の糧として無数の建築物に足を運び

空間と対峙した結果生まれた独自の解釈によるものですが

おそらくこの哲学に間違いはないでしょう。

奇をてらうことなく、シンプルな操作でガラッと印象を変えて見せたい、

そんな野心はいつも心にひそめています。


で、今回はそのような話し合いを重ねて重ねて重ねて

重ねて、重ねて、重ねて、、、

このような家となりました。

ワンルームの中に、大きなロフトテーブルが斜めに置かれている。

そのロフトの下でくつろいでテレビを見たり、空を眺め当たり

本を読んだり、ご飯を食べたり、、、

天井の低い空間で身を寄せ合い、落着いた佇む為の空間が置かれます。



一方でそのロフトテーブルの外側は吹き抜けているので

開放的な回遊動線となっており、ぐるっと一周できます。

その吹抜けは開放的に、子供スペースになっていて、

キッチンがあって、トイレがあって、お風呂があります。

キッチンは、隣の公園の桜の木をみたり藤の花を見たり借景に彩られます。



南側道路の向かいは通常の古い街並みなので

あえて開口部を限定し、南側なのにほとんど閉じています。

その代わり、北側にパノラマの大きな窓をとっております。

それなのに、空間は柔らかい光に満たされます。

とても明るいです。

適切に計画をしてあげると、見たくもないお向かいさんを

見る必要がなくなるわけです。


折角新築した家で、心が安らがないなんてお金の無駄に他なりません。

閉じるところは閉じる。

開くとこは開く。

この考え方がとてもシンプルに大切なのでぜひ参考にして下さい。

と、いつものようについつい啓蒙ブログになりがちです。。。

ただ、いいところはどんどんと盗んでいただきたいと考えております。


話はまた・・・脱線しますが

先日、九州の知り合いの外構業者さんが

SNSでとある憤りを漏らしておりました。


彼らのデザインした計画図を持ったお客様が、

他の業者で安価に同じものをつくらせたという話なんです。

これは残念ながらありうる話ではあるのですが、

某大手企業が主催するエクステリアの賞において

盗作されたデザインで賞を受賞していることが発覚しました。


非常に嘆いておられました。


お客様も、安く請け負った業者も非常にモラルが低い。。。

しかも、それを賞に出して入賞している。。。

憤りは隠せませんよね。


ただ、僕の感じるところは少し違いました。

同情もあまり感じなかったのです。

彼らが非常に優秀なのは自明である。

昨年も今年も素晴らしい賞を獲って、実力は証明されている。

つまりは、業界をリードする人たちなわけです。

丸パクリは由々しき限りですが、

逆に、その素晴らしいデザインを真似されることは

社会にとって非常に有益なインフルエンスがあるわけです。


そのように、利益主義から一歩身を引くと

社会のユートピアが見え始めます。

てことで、GLAとしてはどんどん盗んでくれ、

と感じてしまったということです。

それは個人的に一度生み出したデザインに頼ることなく、

すがることもなく、常に何かしらの新しいことを考えているからに他なりません。


一応、商売としての建築デザインで考えますと、

お客様は、この人のこのテイストがすき!

と建築家をカテゴライズして、作家性ある建築を依頼してきます。

当然GLAでも賞を受賞した、「森の素形」を望まれてくる方が多いのですが

実は、同じものは作りたくないという思いが先に立ちます。

素材感は近くても違う構成や、立地や依頼主に合う形に換言します。

やはり根底には進化し続けたいという本能がそこにはあるのだと思います。

それは、マイナーチェンジかもしれないし

脱皮のような大きな変化もあるかもしれません。

いわゆる、作品の類型化した総体を作家性と呼ぶならば

自分は表層的な作家性を持ちたくはないのだろうと思います。


むしろ、過去を否定しながら前進しています。

いまや力強い自分のある種の癖に辟易として、

若干ニュートラルな空間を作りたいと思っています。

直線という基本を使う以上、

端正にディテールを追求して作ると

否応なく空間は力強くなります。

最初はそこに憧れて、ケンチク強度を高めることに腐心しました。


ただ最近は、年のせいか、感性の変化か、

大局観的に「ケンチク」を見てしまいます。

ディテールも勿論こだわりますが

それほど重要ではなくなってきています。

「木を見て森を見ず」

そんな感じなのでしょう。

きっと、直線の分解や、さらりとした曲線を使ってゆくことも

増えるのではないかなと思います。

箱という強い輪郭がつらいのです。。。

カッコはいいですけどね。

ただ、コストは箱が一番安いんですよね。つくりやすいし。。。


しかしかく言う本作「蘇芳の器」も四角くて力強い。。。

なかなか経済合理的な歯車から脱却できないわけです。


てことで、とりとめもなくなってきましたが

GLAは変わり続けてスパイラルアップをして死ぬ間際にこれか。。。

とある種の答えに辿り着ければいいなと思う次第です。

そして、その間に産み落とされたデザインでいいものがあれば

どんどん盗まれたいと思っています。

その間にもっといいものを生み出しますので。

それができなくなった時に引退かと。


何の話でしたっけ?


・・・・・・


そうでした、「蘇芳の器」の窓の話でしたね。

北側だけでも明るいんですよという話です。



空間に強弱のある、居心地に密度がある空間。

そんなことを簡単な操作だけで生み出せたわけです。

そして、それを理解してくれて、

すんなりと受け入れられたお施主様の感性に感謝です。

決して大きくはない住宅ですが床面積以上の体感が生み出されています。

ご夫婦がソファやテーブルで話している横で

縦横無尽に子供が走り回る景色が目に浮かびます。


間違いなく、このご家族にフィットするんだろうなと思います。

そうでした。

さきほどお話ししたくつろぎのロフトテーブルの床なんですが

実は床合板を小さいサイズに分割して自由に外すことができるのです。

全てビス止めをしているので子供がいたずらに外せないようにしています。


何のためにはずせるのか?


それはロフトテーブルを下から見上げると、

さらに上にある本当の天井が見えません。

覆われることで居心地としては落着く半面、閉塞感も多少もたらされます。

それを好きな場所を外して調整することによって、その時々のフェーズで

着せ替えまではいかないにしろ、

グラデ―ショナルなレイヤーにならないだろうかと考えたのです。

公園なんかのパーゴラなんかがイメージに近いかもしれません。

少しだけ覆われている。

閉塞感もないし、開放的過ぎもしない。


オープンハウスでは何枚か抜いてみておりましたが、

引渡しに際して、実際どれくらいの抜け感が良いのか本格的に実践してみました。

オープンハウスで皆さんをお見送りした後

極寒の中で残業スタート!

先日購入した電動ドライバーでビスを抜きまくります。

折角苦労して敷いたのに、なんで外してるのっ!!

と大工が怒っている顔を想像しながら。


色々と考えてみて、上ったり下りたり全方位的に見ながら

抜け感だけを追求してみた結果、

一枚ずつ互い違いに抜くのが天井に粗密感が出て

バランスが良いだろうということでやってみる。

このような感じです。


なかなか、古いiPhoneの写真では伝わりませんね。。。

広角なレンズが欲しい。。。


なんだかんだ3時間以上作業して帰宅したら24時前。。。

しかしとてもいい感じです。


ロフトテーブルからの景色も絶景です。


引渡しでも実際に見ていただいて、とても感動してくださいました。

「言葉では表せなくて」という嬉しい誉め言葉もいただきました。


そんな、苦労した先ほどの夜中の写真を家族に見せると。。。


これ「鬼滅の刃」炭治郎の羽織じゃん!!!って。


いやいや、これは市松模様という日本の伝統的な柄です!!!

炭治郎の羽織もね・・・市松なんだよって。

と大人げなく力説したのでした。


そしてこれを見たお施主さんのお子さんも、

「炭治郎っ」って言ってたよと教えてくれました。

鬼滅の床!!!


。。。。。。


「鬼滅の刃」恐ろし!


以上!!!





ではまた!不定期更新にてお送りいたします。


そうでした、火曜日と日曜日を定休日と致しました。

何卒ご理解お願い致します。

なお、定休日を定めて一ヶ月経ちましたが、一回も休めておりません!

なんで!?

来月こそ人権を取り戻すっっっ!!!


「全集中・建築の呼吸・拾壱ノ型・休息!!!」 

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