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c a f e s t a n d   m u s b u   h i r a o k a
S A P P O R O

・CAFE RESTAURANT DESIGN 2022 雑誌掲載
・UHB「発見!タカトシランド」紹介

【cafestand musbu hiraoka】

三角形に取り残された敷地に建つ建築のリノベーション.用途をカフェへと改修したいとの旨を受け,敷地全体と建築を加味したデザインを検討した.周囲は三方を道路に取り囲まれており,隣地には名の通った洋菓子店もある.その洋菓子店との間の道路は交通量が極めて少ない.カフェとして競合相手には違いないが洋菓子店側へ開いたオープンテラスを設け,ケーキを買ったお客様もくつろげるスペースを設けることとした.また,もう一方の道路は大きくバス停があり,そちらはテイクアウトしやすいように窓口を設けている.外観は既存の悲惨なデザインをできる限り整え,古ぼけた街並みから浮き立つよう,白を基調としたモダンデザインとして調整した.また,平屋部のライトブルーはコーポレートカラーを踏襲してポップさも共存させている.エントランスをくぐると,Rの壁が3枚レイヤー状にお出迎えする.1枚目は作業スペースを分かつ壁,2枚目は大きな円弧で動線を導く壁,3枚目は親密度を調整する壁.これらの壁が織りなすレイヤーにより居心地の異なる場をいくつも生み出した.特に2枚目のR壁は2箇所あるエントランスを結び,2階へも誘う役割を担っている.カウンターの長大な三角形も動線を誘導している.まさに人の動線とそのレイヤー間の居心地を検討し,意匠へと昇華させた計画である.また,これらRの壁は作為的に部分部分で高さを変え,その居心地や視線の抜けにも寄与している.また床は,家具とともに検討し,特異な敷地形状が持つ力を多少なりとも表現したく,エネルギーが隆起した柱状節理のような形態をイメージしている.つまり,床材を450角に貼り分け,それが隆起し,椅子になり,テーブルになりといった具合である.全体を通して,既存の建物を利用した身体へ訴えかける,重層的かつ多用な空間を作り得たのではないかと考えている.

一級建築士事務所 GLA 

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