FUKAZAWA SEIKA TEINE

札幌の「深澤青果」のドン・キホーテ手稲店のインテリアデザイン.

24軒店,南郷店に続く第3弾リノベーション.

これまで,青果と工業製品の対比により,空間の強度を高め,青果の彩りを強調する試みをしてきた.

今回も違わず同手法を用いることとしたが,これまでと異なることは,単体店舗の出店ではなくドン・キホーテの中にオープンさせることである.

つまりはカオスの極みの店内において,いかに「深澤青果」を認識させる「場」を​挿入できるかが勝負となる.

その中で,平易な手法としての店舗境界を切り取る壁の挿入は避け,フロア全体の中で,人のナチュラルな往来を促すような透過性のある意匠を探った.

具体的には鈍い銀色に光る軽量鉄骨/スタッドを仕上材として透かしながら全てを構成することとした.

その銀色はかすかに周囲を映し込み,馴染みながらも境界を強く示している.

境界面としての壁は,緩やかに直線の集合体へ分解され,天井からはグリッドを分解したようなスタッドが空間を覆う.

いずれの操作も空間を層化しながらも境界を曖昧にし,佇まいに深みを持たせることを意図している.

カオスの中多くの方が足を止め,異化された場を確認し,その異様な世界へ引き込まれてゆくのを見ると当初の目的は達成されたのではないかと考えている.

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