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  • 執筆者の写真 GLA

GLAlog-030/お・し・ま・い・デス

更新日:2020年9月7日

GLAなみなさま。

随分とご無沙汰しております。


あまりに更新しないので、

業務停止しているのではないか?!

とご心配をおかけしているかもしれません。。。。。。


なんと4/15以来の実に5か月ぶりの更新です。


もう・・・

お・し・ま・い・DEATH


大和田に宣言を受けたようなもんです。

しかし、ここで退くわけにはいきません。

ブログ更新頻度「倍返し」だ!


いやーそれにしてもこの期間何してたんでしょう。。。

ちょっと記憶が・・・

えぇ。

。。。

大丈夫、うん、大丈夫です。

ちゃんと仕事をしておりました。

しかもちょー激しく。。。


ありがたいことに、

とても多忙を極めております。

おめめがキリキリして痛過ぎて。。。

いよいよブルーライトカット眼鏡をかけ込んで買ってきました。


設計事務所らしく、ブラックになりつつあります。

いや、私自身は漆黒に染まってもかまわないんですが

前回初登場スタッフの「ナイク」さんだけは

ホワイトでいていただかなければなりません。


ということで、

終わらない分は自分でやる。

という方針で。

とはいえ、ナイクさんも頑張り屋さんなので

大変助かっております。

木毛セメント板と同じくらい

重要なパートナーとしてますます活躍していただきましょう!

感謝!


それにしても標榜していたホワイトになるため

GLAサポートメンバー増員しなければなりませんね。

やる気に満ちた有能な方、お待ちしております。


さて、増員ですが

インターンに来たいという稀有な学生が現れました。

女学生です。

しかも花束をもって。

いやー「キュン」としますねぇ。

男性で花を頂くことは

会社の去り際くらいしかないですよね。。。

えぇ。

しかも、難解な見たことないお花を選ぶあたりがGLAライクです。

調べたところ、「モカラ」という花らしい。



てことで、先日開かれた江別の構造見学会をご案内しました。

やはり、生の現場を学生が見れる機会というのは少ないはずなので

当人にとって貴重な機会になっていれば嬉しい限りです。


しかしですよ、

みなさん、

「森の素形」に来たことのある方ならご存知かもしれませんが

そもそも、書斎的な狭小スペースしか勝ち取れなかったGLA-OFFICE。

そこに、「ナイク」さんと「女学生」が入ることを考えてください。

もはや、犯罪なわけですよ。

実にまずい。

「3密」


コロナ以前に問題です。

おそらく、私、いやGLAが「ナイク」に乗っ取られ

追い出されることになるのではないか・・・

いやはや、それはもはや確定事項かもしれません。

・・・

・・・・・・・

まずい。

実にまずい。

どう考えてもまずい。


建築道半ばに、家臣に裏切られる。

そんな構図ができてしまいそうだ・・・


仕事場の増設をしなければ。

増築か!小屋の増築か。


・・・・・・・

しかし・・・

ううむ。。。

・・・・・・・

という具合に、

GLAの取り巻く環境もだんだんと変わってきております。


ますます頑張らねばなりません。

「半沢」のエキスが売ってたら手を出してしまいそうです。

反骨精神な気力、体力。

注入したいです。。。


いやー、しかし「半沢直樹」、実に面白いですね。

忙しいといってもそれを見る時間は、とらざるを得ませんね。

日本人の大半はそうであると信じています。


いままでここまで濃いキャスティングのドラマがあっただろうか。。。

絵面をみているだけでわらけてくる。いやー感服。

歌舞伎勢の力は恐ろしいほどにすごいと思わされますね。



ところで、独立してからというもの

身体に鞭打ってるので、針治療に邁進しているのは

お伝えしたところではありますが

その他に、精神を鍛えるため茶道に入門し、

耐力を鍛えるためにジムに入会しました。


新型コロナウイルス。


やつにしてやられました。


ジムにおいては入会2回目にして緊急事態宣言。

針治療でだいぶ良くなったので少しずつリハビリを。

というタイミングを挫かれました。

それ以来、幽霊部員です。

えぇ。

「半沢直樹」を見る時間が精いっぱいの自由時間です。

一週間においてです。

まあ、ちょっと大げさですね。


しかしながら

そんな5か月をびっちり過ごしております。

精神力だけ高まって、体力が落ちてゆく毎日。


そのような中、半ば強引に、

住宅見学会を行ってみました。

しかも構造見学会というマニアックな見学会。

見に来る人なんているのか?と思いながらも。


現在、札幌と江別に一軒ずつ新築住宅を進めておりまして、

ちょうどほぼ一ヶ月差で開催ができました。


いずれもパノラミックな眺望が開け

大変魅力的な住宅として計画されております。


おかげさまで

両見学会とも予約制にもかかわらず満員御礼で

来ていただけた皆様には心から感謝申し上げます。


この場をお借りして

これなかった方に少しだけご案内したいと思っております。

札幌の高台に建築中の「銀斜壁の境界」

江別の高台に建築中の「仮)house-I」


札幌の「銀斜壁の境界」は以前にも本ブログで

ご紹介させていただいたところではありますが

二年越しの計画となりました。

ようやく、お施主様とGLAの想いが形になりました。


札幌の街並みと山々を望むことができる立地で

その景色をダイレクトに取り入れた住宅です。


それだけではなく、玄関前には大きな斜めに倒れた壁が

頭上までかなり低く下りてきております。

道路と家の間に大きな中間領域としての

「間」を挿入した構成となっております。





一旦、その低く垂れた一種の結界のような境界壁をくぐり、

その不思議な「中のような外部」空間を抜けて

既存のまちなみから切り取られた建築空間に誘われてゆきます。


内部に入ると、頭上の吹抜けから印象的な光が差し、

正面の視界は札幌の街並み越しに遥かかなたへ抜けてゆきます。

ステップを多用した、階構成に導かれながら

外の景色や住宅内部の景色が移り変わってゆきます。


光に誘われて上階に移りますと、

広すぎない落ち着いたリビングは斜め壁に包まれた

独特の居心地を生み出しており、

外壁から連なった銀色の鉄板に包まれています。

銀色というのは、非常に面白い色だったり質感です。

光を柔らかく反射させたり、

外の景色を映し出したり、

街並みに対しても主張しながらも、馴染んでゆく。

とても、好みの質感です。

実際、弊所「森の素形」の天井も銀盤です。

毎日、身を置くわけですが非常に気持ちがすっと軽くなります。

外の緑を反射させるので、天井という圧迫感が無くなるからなんですね。

この場所には天井はいらないと判断した為の発想です。





すこし脱線しましたが、

そのリビングに佇むと、正面に谷間を作る吹抜や、

その向こうに床が70センチ上がったアイランドキッチンが見えてきます。

左を見るとテラスに植えられた植物、

ちょっと本棚で囲まれた書斎スペースも連続してきます。

そして、その奥の大パノラマな景色が広がっております。



今回はツーバイ材を屋根構面に用いた

木造ながらロングスパンを可能とした構造としております。

構造家と意見を出し合いながらこの空間を獲得しております。

しかも耐震等級3。

信じられません。

この複雑な形状で・・・成立させるなんて。

私も、大学院まで構造研究者の端くれだったので

なかなかに萌えます。


垂直も斜め、平面も斜め。

言うのは簡単だけど、やるのは大変。

だけれど、水平垂直をすこし操作するだけで

こんなにも空間が豊かになるんだという証明でもあるわけです。

巷を構成する、四角い箱をひっくり返した住宅は

やはりそれ以上でもそれ以下でもない。

最小限の操作で最大の効果を出せたと考えております。


そうそう、スケスケの階段も見ものです。

試作品をわざわざ作っていただき、強度を確認しました。

これが玄関ホールにかかります。

非常に美しい予感・・・




そして江別の住宅。

こちらも最小の形態操作でこれまで体感したことのない

空間へ変貌を遂げております。

建築はそれこそ単純な直方体なの

で当然ながら箱型にはなってしまいます。


そこに行きついたのも実は、

「この住宅に形態の操作は不要」


と思わせるほどに周囲の環境が素晴らしかった。

隣接する公園に、牧草地。

さすが江別といえどここまで気持ちの良い立地はそうはないはずです。


玄関だけは矩形平面を少し三角に凹ませて、

家族や客人をお迎えするような、軒の深い誘われるアプローチ。

そこには、格安で譲ってもらった大きなC型鋼の端材を敷き込む。




1階はプライベートを守りながら周囲の景観と連続するように計画し、

裏庭には、もともとあった塀に使われていた、鉄平石を全てはがして再利用。

綺麗な石畳を作りたいと考えている。


2階はLDKとなるが、階段を上る際には

公園越しの空が視界に入る。

上がるとワンルーム化された大空間が。

天井は3.6mもあり、柱が林立する。

天井は構造材を現しにして、

格天井のような規則正しいグリッドとして仕上げる。


空間の中央部分はさらに低い天井がかけられている。

つまり、大きな空間の中に、

大きなテーブルのような架構が投げ込まれている。


しかもその大テーブルは少しだけ角度が振れているので

居心地が、同じスペース内であっても微妙に異なる。

高い天井は規則正しいグリッドに対して、

ずれた構成がより分かりやすく表現されている。




低いところと、高いところが共存した空間。


外周部が天井が高いので大きな窓を開けている。


先の札幌の住宅もそうだが、南向きの窓は実は極力小さくしている。

一筋の光が印象的に入るだけだ。

南の光は、日射取得が大きい為暑くなりすぎるし、

輝度(まぶしさ)が強い為、空間の明るさは安定しにくい。


その代わり、隣地の公園と、牧草地側には構造の許す限り窓を開けている。

十分に安定した光を確保でき、落ち着いた空間となる。


ソファーに座ると、空しか見えなく、立つと牧草地が見える。

また、借景とした公園の緑は、桜、北海道らしいマツ、

それに絡まった藤棚の藤が四季折々を彩る。



毎日その借景を眺められるキッチンが設えられ、

食事もとることができる。

桜の季節も冬景色もさぞ圧巻だろう。



子供部屋もオープンで、カーテンで仕切るだけである。

どこからでも移動式のハシゴをかけて

大テーブルロフトに登ることができる。

その上からもまた、大パノラマな景色を楽しむことができる。


斜めのテーブルも実に単純な仕掛けだが、

その場に建つと、想像以上に空間が一気に

生き生きと動きだしている印象を受けた。


現在進んでいる両計画とも景色に素直に開いた計画としているが

建築は土地ありき。

その土地にどのように構築してゆくかをよくよく考えてゆかないと

気に入った土地も魅力が半減以下になりかねないのです。


GLAとしては、積極的に土地探しのお手伝いもしており、

気になる土地を見つけては一緒に見に行ったりもしています。

クライアントは、土地を見ても

そこでどんな暮らしすることができるのを、

リアルに想像できる人は少ない。

そこを設計者の視点でアドバイスすると、

実はお宝の土地だったということに気づいてくれる。


因みに先にご紹介した2軒は実際、一緒に土地を探し、

あれこれ、所見を伝えると、ここがいい!と思っていただき、

これでやっと前に進めますと喜んでくれた。


いやーそれにしてもこのテンションで、

5か月分の出来事をかきたいのですが・・・

それこそ徹夜での作業になりそうなので・・・

小出しにします。


そして思い起こせば、随分前に、

一話をショート化するという宣言をしたところではありますが、

それでも色々と盛り込みたくなるサガゆえに、

今日も書けない・・・という5か月に及ぶ葛藤に陥っておりました。


次回からは建築啓蒙ブログというよりは

日記的なライトな表現にとどめようかと思います・・・

インスタやFacebookではそこそこ更新していますが、

それよりはもうちょい濃い内容をめざして・・・


そして、びっちり頑張ったおかげもあって

来年の工程がだいぶ埋まってきました。


札幌で新築住宅が2件と大きめのグループホームがスタート。

そして室蘭で新築住宅もスタート。

さらに、追加新規依頼もあり急ピッチでプランを作らねば!

本当に嬉しい限りです。


それでも、深澤青果ドン・キホーテ手稲と、

通りに大きな開口を持つ平屋をお引渡ししたので

若干だけ気持ちに余裕ができました。


先日、早朝から、深澤青果の撮影をしてきました。

また、過去作である「ヴェニスクレバスの家」も

再撮影のチャンスを頂けたので

そちらも追って、ホームページにアップしてゆければと思います。



ウィズコロナならぬウィズGLAで

何卒、これからもよろしくお願いいたします。


1.5倍返しくらいでブログ巻き上げたいですね!!!


ラストにかわいらしい子供のいる写真を。

とてもいい家になること間違いなしですね♪



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