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M O R I   n o   P A N
S A P P O R O   M A K O M A N A I   1 9 4

【森のパン】
札幌真駒内の194番地に小さな泉を抱く森がある.その森は北海道らしく,夏は木々の緑が生い茂り,冬は真っ白な雪をまとう.
夏の深緑も冬の白銀も極めて美しく,その森を「緑銀の森」と名付けた.
泉やそれを囲うように聳え立つ木々と対峙すると,包み込まれるような神聖な空気感で満たされる.泉からその先は,まさに森の聖域.
訪れた人は長い壁をつたって歩いてゆくと,徐々に気持ちが現実から切り離されて静かな森の中へと導かれてゆく.
壁を抜けた先には幾何学的な白い森が広がり,人が自然と向き合うためのアート的な中間領域とした.
また,併設されたベーカリーも白い森と同様,夏は緑との対比により浮きたちながらも,冬には雪の白へと同化してゆく.
ブルーベリー畑の土の下を模した天井や銀色の壁をあしらいながら,内外ともに自然と拮抗しながらも溶け合う佇まいを目指している.

一級建築士事務所 GLA 

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