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  • 執筆者の写真 GLA

GLAlog-024/建築家サロンとGLApj-6「銀斜壁の境界」

更新日:2020年3月1日

GLAなみなさま、こんにちは。

いつもご声援ありがとうございます。

そしてまた更新が遅れ・・・いや、頑張っています!


意外なことに、初めてお会いする

ほかの建築家の方からブログ読んでるよなんて言われたりします。

昨年末のリプランで自邸特集を見ていただいて、

ということだったりするようです。


嬉し恥ずかしですね。

MooS時代から建築啓蒙ブログとしてうざいくらい建築ネタを書いてきました。

(結構面白いので是非MooSlogというブログも読んでみてください。)

「ケンチク」という非常にニッチな面白い世界を

どう、住宅や建築を考えている皆様にお伝えしたらよいかと

常々考えております。


建築家とは何を考えて設計しているのか

どんなことに興味をもって、どういう部分を大切に考えているのか

やはり、皆さんの知りたいところではないでしょうか?


まあ、とはいっても、ニッチな世界なわけですから

興味がない人には、1ミリも面白い内容というわけではありません(涙)


さあ、そんな面白い建築家の世界を今日もお伝えしたいと思っております。


ということで、先日トピックスでご案内しました

ガス機器で有名なリンナイさんのフェア2019に

割と若めの建築家、10組以上でブースを展開して

「建築家サロン」を開きました。


2日間にわたって開催されましたが

初日は業者さん関係の日でしたので

メインは2日目の一般のお客様対象のイベントとなりました。


「建築家サロン」

多くのお客様に見ていただこうという活動の一環です。

昨年の同時期に「若手建築家の模型展」なるものにも参加して

その時に、クリナップさんからの提案もあり、

リンナイさんの大きなイベントあるからそこで次回やったらどうか?

ということになったわけです。


このようなご縁を頂き、一同参加することができたのです。


やはり、多くの方に僕らの活動を知っていただくこと。

新しい建築の可能性を見ていただくこと。

こんなにも、自由な発想で家が作れるんだと、知っていただきたいわけです。


人生で家を建てるのは、ほとんどの方にとって「たった一度」なわけです。

莫大な人生をかけるかのような金額で住宅を購入するわけです。


そんなステキな機会なのに

何も知らなければ、「後悔」「失敗」といったことに

陥ってしまうのがこの世界なわけです。


とりわけ、建築家という職業は

平たく言うと「美しい住宅、快適な住宅」を提供する職です。

さらには「住宅の未来像」を提示してゆく仕事であります。


「こんなことできるとは思わなかった。」

「アレできない、コレできないと言われた。」


なんて声を未だによく聞きます。


一生に一回なのに満足のいかない住宅になってしまう。。。


非常に残念としかいえません。

ですから、少しでも「クライアントの味方」

である僕たちが、一生懸命、満足、納得のゆく住宅を

一緒に探してゆく必要があるのです。


少なくともGLAは敷居をできる限り低く

新しい設計事務所像を模索してゆきたいと考えております。


そんな思いで、後悔してほしくない、

限りある予算だとしても、その中で少しでも良いものになってほしい、

と本気で考えております。


ということで、リンナイフェア2019では

丁度、射的コーナーの横ということで

子供連れのご家族が、多く立ち寄っていただき

模型やパネルなんかを覗いていただいたりしました。



なかなか、縁日的な感じもあったりで、

中華の布袋やタピオカの販売車、宮田屋のコーヒーが飲み放題だったり

充実しておりました。子供向けのビンゴイベントがあったり。



そんななかでも興味のある方は

本当にまじまじとじっくりご覧いただいていました。

こった模型ばかりです。

ぼくらの展示の一方で、子供向けのワークショップを展開しておりました。

子供に折り紙で作る家の形をレクチャーしつつ

折り紙でできる街づくりを体験してもらったりしたのです。


大盛況です。

子供のほとんどは参加賞の「うまい棒」につられて

やっていたようですが。。。笑


「アレ?キミ2回目じゃないかい?」

「だって、1回目うまい棒もらえなかったんだよ!」と。笑


そんなこんなで微笑ましい時間でした。

この中から一人でも建築に興味をもってくれるといいな

なんて、本気で考えた次第です。


因みに立っている方たちが参加建築家です。

こわもての写真しか見たことのない人もいましたが

非常にいい方だったり。ギャップがありますね。

まあ、かくいう僕も斜に構えた写真を使ってますが・・・


満面の笑顔の写真使ってもね~・・・なんて。

シャイなんですよ、こうみえても。


脱線しました。


子供たちと触れ合うことで

もともと、「教育」に興味があるタイプなのもあり、

学校なんかに出向いて、子供を対象とした講義なんかできたら

面白いだろうな~と思ってしまいました。


まちづくりというと大げさですが

子供が参加できるまちづくり。

とっても重要なんだと思います。


何年か前ですが、白石のサイクリングロードのトンネル

にモザイクタイルで、子供たちが早朝から先生の指導の下

綺麗なモザイク画を貼ってつくっていました。


よくわからない、落書きで汚されるより

よっぽど素敵な試みだなと強く感じたものです。


残念ながら、美しい図案が採用されたようですが

もっと、子供たちの勢いのあるかわいらしい絵が

良かったのになと思ったり。


それでも、そんな子供たちの記憶に残る

ワークショップを積極にやるべきです。

公園の遊具だって、ベンチだって、子供たちの

豊かな発想から形作ったら

もっともっと、面白い公園になるだろうし

みんなに愛される街になる。


そういう参加型のまちづくりをこれからの時代は考えなければなりません。


すみません、ついつい熱くなってしまいました。


最後にはこんなに賑やかなことになりました。



とても素敵です。



で、


GLAとしては何を展示したかといいますと

自邸「森の素形」(左)と新プロジェクト(右)


自邸は木をたくさん植え、実物の森の雰囲気を再現しております。







そして

「銀斜壁の境界」(仮)


です。

外観のみですが・・・

内観はまたこうご期待ということで。


これタイトル悩んでいるんですよね。。。

「界面の銀斜殻」ってのも候補にあるんだけど。

いや、現在外壁をシルバーで若干反射性を帯び

形はやや強いのですが、周囲が映り込むことによって

その形を柔らかい印象へとすり替えたい狙いがあります。


一部その壁がそのまま住宅内部に入ることも想定しているので

家の中も、光に満ち溢れることを意図しております。


が、しかしまだ未決定なのもあり

タイトルは変わることが大いにあり得ますね(笑)


タイトルにあるように、

銀色の斜めの壁によって内部が切り取られます。


「境界やら界面やら意味が分からないんですけど!」


と突っ込まれそうなのですが

そもそも建築は矩形平面がベースで考えられることが多いのですが

その、四角形に少しずつ角度をつけてあげて

ひし形や台形に近くすることで

ぐぐっと、空間の質が大きく異なってきます。

少しだけ既視感が遠のく、空間操作となります。


ただ適当に形を変えればいいってものではなく、

周囲の環境に順応するように、適切に変形していきます。

なんといいましょうか。

内外の均衡を保つように・・・


住宅の外壁ラインというのは、

内外を分ける「境界」とか「外殻」とか「界面」と言い換えることができます。

内圧と外圧が均衡する、ラインを見定めるといったらよいでしょうか。

そのような、形を探ってゆくのです。


それは、当然、中の間取りが基本的に成立していて

外部環境を見定めてゆく中で見えてくるものです。


そのような、しかるべき境界ラインの持つ意味。

界面の作用。

そんなことを真剣に考えている住宅でもあります。


なのでそんな小難しい変なタイトルになるわけですね。


だいたいGLAなネーミングはそういう風に

その建築の体現するところを、表現することが多いです。


そして、クライアントのご了承もいただき

模型の展示と、イメージパースの展示をさせていただきました。


二階からの視界の抜けは、我が家を超える美しさとなりそうです。

このご夫妻、土地探しに3年程かけております。

いよいよ、自分たちだけでは決定できない。

本当にこの場所で良いか自信がいつも持てないでいた。


そんな不安を抱えていたそうです。

ご縁あり、GLAに来て下さり土地探しからお付き合いすることとなりました。

なかなか、全てを兼ねる土地というものは

当然ながらでてきません。


「利便性の良さ」

「眺望の良さ」

「できるだけ安価」

「災害リスクが少ない」

「エリア限定」


など、だれでも当然思う「理想」を

できるだけ叶うよう探してゆきました。


ただ、その中でGLAも相当数実績があるので

土地を見れば、どんな計画が可能でというのが想像することができます。


そういう視点で探してゆくと意外と面白い

一般の方には見えない「土地の見えないチカラ」

「ポテンシャル」を見て取ることができるのです。


そうこうして、色々な案件を調べて、エリアをくまなく歩いて

看板が出ていれば、不動産屋さんに片っ端から電話をかける

ということをして、

ようやく見出しました。


ここは、土地のポテンシャルが高いですよ、お客さん。と。


という具合に、可能性を大いにお話したところ

ヴィジョンを共有できたようなので、決定することになったのです。


なかなか、大変でした。

これから、擁壁の工事などもあり、かなり大変な現場になりそうです。


が、出来上がるとそれ以上の空間が展開することになりそうです。

今後の報告をお待ちいただければと思っております。


さて、自邸の方ですが

昨年展示した、「森の素形」をバージョンアップ!!

質感をぐっと増して、樹木もたくさん植わり

とても素敵な模型として生き返りました。


これも大きな模型です。


先ほどの「銀斜壁の境界」は表情豊かに色を付け、素材感を表現しています。

そして、自邸は白模型をベースに、建物だけ主張するよう木を貼っています。


模型も何を伝えたいかで、その表現手法は変わってきます。


今回はできる限り、一般の方にリアルに見て楽しんでほしかったので、

結構作り込みました。

やはり、GLA的にもワクワクしてしまいます。


はやく、実物を作りたいなーと思ってしまいます。


色々と設計内容をお伝えしたいところではありますが

お話過ぎると、クライアントに怒られてしまうので

追々小出しにしてゆければと思います。


ご容赦ください。


この御夫妻とはいつも

美味しいGLAブレンドを飲みながら楽しい打合せをさせていただいております。

その時間はあっという間に過ぎ、とても幸せになります。

カフェで建築談義しているような、そのような雰囲気です。


GLAの目指すところが

少しずつ体現できてきて、とてもやりがいを感じております。


ビジネスライクにやってきた12年とは大きく異なります。

言いたいことを言い合う環境づくりが重要です。

よく話を聞いて、よく話を伝えて、笑って、珈琲をすする。


天気が良ければ外の商談テーブルで、

外の景色を望みながらお話をする。

風が吹けば、図面は飛んでいく(笑)

ほんとにカフェのようです。


カフェやろうかな。。。


このような、楽しい時間を共有できる

多くのクライアントに来ていただければとても幸せです。


「自分だけの素敵な住宅をつくりたい。」


そんな皆様からの問い合わせを楽しみにお待ちしております。


今回のリンナイフェアで少しでも、

若手の建築家の活動を知ってもらえたなら

嬉しい限りです。


ありがたいことに、少しずつ横の輪も広がり

色々な刺激や、活動に参加する機会も増えてきそうです。


そうです、遊びにいらっしゃった方の中に驚きの再開もあったのです。

実は、MooS時代に商談していたご夫妻がわざわざ会いに来てくれたのです。

契約後いろいろな理由で、解約をせざるを得なかった方だったのですが

最後の最後、ご挨拶ができずじまいに分かれた方だったのですが、

なんと、ゲンさんに会いに来た!と。


お話を聞くと、独立をしたことを耳にして

ホームページやこのGLAlogを見ていたんですよって。


なんだか、感極まってしまいました。


なかなかこんな方いらっしゃらないですよね。

本当に嬉しかったです。

聞くと、別のメーカーで建てることになったようなんですが

家はもう無理なので

ゲンさんに、表札のデザインをしてほしいと。


いやいやいや、嬉しいじゃないですか。

喜んでやらせていただきますっ!

近日、そのような打ち合わせが入ることになったのです。


そう、GLAの建築以外の創作ウラレーベル

TGAというのがあるんですけど

そこで

「表札デザイン」

やっています。


なんと、

幼稚園の看板デザインとか、

授乳室のサインデザインとかもすでに納めています。

当然、竣工した家の表札はデザインすることがほとんどですね。

ご存知かと思いますが自邸の表札も自分で銅を溶接して作ったのです。




建築は総合芸術という理念で活動しているので

「つくる」さまざまチャンスさえあれば取り組んでおります。

副業作品が多くなると

TGAワークスもホームページに載せてゆくかもしれませんね。

デザイン-アート-ケンチク

ヒエラルキーなしに行ったり来たりできるような

そんなスタンスで設計をしてゆければと思います。


次回は、そのような流れでアートよりな

「東山魁夷唐招提寺御影堂障壁画展に行ってきたぞ」

を巨匠建築家・谷口吉生氏に絡めてお伝えできればと思います。


最後になりますが、

恒例、グルメネタ。

ワンコインランチ発見しました。

「建築家サロン」を中抜けして川沿の構造事務所へ打合せをしに。

生姜焼き定食、おいしくコスパは良かったです。

google mapにでてこない・・・

最近のお店なんでしょうか。

気になる方は連絡ください笑


二日間立ちっぱで頑張りました。

いい写真が送られてきましたので、子供たちの作品の前でパシャリ。


ではまた次回!


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まずは自邸にいらしてください!

予約フォームはコチラから

https://www.ghent-label-archi.com/contact

お待ちしております!!

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