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GLAlog-026/東山魁夷と谷口吉生02

執筆者の写真:  GLA GLA

更新日:2020年3月1日

GLAlogの更新をお待ちの皆様、こんにちは。

また、一ヶ月もたってしまいました。。。

毎日毎日今日もブログを書けなかったとモヤモヤして床に入ります。


これ、なかなかなストレスです笑


前回から短編にしようと覚悟を決めたのにこの有様です。

なんでしょう。

端的に言うと、非常にブログを書く時間がなくなってしまいました。

本当に、心苦しいです。

けれど、忙しいのはありがたいお話です。

本業が忙しいのは大変嬉しいことなんですが、

身体も、積年の悲鳴を上げ

いよいよ整骨院なるものに通い始めることになりました。


しばらくほぼ毎日通い、針と電気により治療を施されていました。

人に会えばシップ臭いといわれ、いやはや。。。

でも!ここで、リセットして元気な40代を迎えるために

しばしのリハビリです。

良い建築をつくる基礎体力を取り戻します!!


さて、えーとなんでしたっけ。

そう!

東山魁夷と谷口吉生の2大巨匠の続編です。


前回は実に美しい建築化した障壁画をご案内いたしました。


今回はすこし建築家・谷口吉生氏について書いてゆきたいと思います。


谷口氏の手掛けた東山魁夷美術館は日本には二つあり、一つは

前回少し触れた 「香川県立東山魁夷せとうち美術館」、

そして、もう一つが「長野県信濃美術館・東山魁夷館」となります。


私自身、一度目はせとうちへ。

感激した後の二度目は信濃へ。


信濃美術館のホームページを参照しますと

東山魁夷との関係性、また絵画との調和性について

記されておりますのでご紹介いたします。

東山画伯と建築家であった父(吉郎)とは親しく、

そのため私も画伯の作品には興味を持ち、

以前に展覧会の展示・構成のお手伝いをさせていただいたこともありました。

このたび、東山画伯のご意向で美術館の設計を担当させていただき、

大変光栄に思っております。

美術館に展示される作品は、伝統的な日本画であると同時に、

現代を代表する独創的な作風となっています。

従って、この美術館の設計もいわゆる和風建築ではなく、

現代の日本を表現するような建築を目標としました。


今回の設計で考えたことは、

言うなれば展示作品の額縁になるような建築にするという方針です。

額縁は絵よりも目立ちすぎて鑑賞の妨げになってはいけないし、

絵を守る役目もある。

「簡潔な意匠と十分な機能性」ということから発想しています。

建物の壁には石を使ったらという話もありましたが、

あまり重厚な材料は作品の特徴である繊細さと調和しません。

ですから、軽快感を出すためにアルミ材を用いました。

美術館はあまり重々しいと、

権威的になって人を遠ざけてしまうものです。

外部は善光寺に近い公園の中にあるため、

その環境とも調和しなくてはなりません。

外側を低い塀で囲い中庭と池を設けましたが、

これは公園の領域から美術館を、空間として分けるためです。

同時に公園に遊びに来た人も自由に池越しに美術館を眺めることが出来ますし、

公共的な場所であることを意識して開放的な空間になっています。

中庭に面したラウンジの天井には池の水に光が反射し、波紋を描きます。

美術館の建築は、内部では展示物や人が空間をつくり、

外部では自然、つまり光や風や緑が四季折々の表情を

与えてくれることが重要だと私は思います。


静かな雰囲気の中で東山美術を見るために

多くの皆さんに来ていただければと思っています。

引用元http://www.npsam.com/about/hkg


文章からだけでも、その建築の姿を想像してしまいますね。

それが、これです。

メインエントランス。

無機質なアルミの壁にひっそりと扉があります。

得意の庇の薄さ。

ほれぼれとします。。。

" 引用元 https://japaneseclass.jp


自動扉が開くと・・・

奥に庭園が広がります。

そのまま突っ切ってでてみると、水盤が。

水に浮いたアプローチが。

その先から見返すとこのような外観をたのしむことができます。

" 引用元 https://twitter.comhomie_catnapstatus


そして、そのままとなりの善光寺へ!

じゃなかった。


中に戻って絵を鑑賞します。


内部の水盤に面した部分はラウンジスペース。


" 引用元 https://tabisuke.arukikata.co.jp


水盤の光が反射して大変に美しいですね。

" 引用元 https://twitter.comhomie_catnapstatus


展示室も、メリハリの効いた空間で絵画に集中できます。

" 引用元 https://www.nagano-cvb.or.jp


まだまだ、魅力的な空間が展開してゆくのですが

なかなか内部を案内している写真が少ないのでここまでがお見せできる限界です。


谷口氏の作品に通底する、「完全無欠の美」

おおらかな、敷地と呼応する建築的所作。

プロポーション。

人を知らず知らずに先へと導くその巧みな構成力。

強弱のある空間による包容力。

そしてそれらをすべて構成する

手が切れそうなほどのディテールの美しさ。


どの作品を見ても勉強になります。

そして、エクスタシーを感じてしまいます。


1989年に竣工。

まったく古さを感じさせません。


しかし、ゲントとしては次回にお伝えする、「せとうち美術館」の方が好きです。


グリーンのスレートで覆われた建築。

GLAとしては、素材は非常に重要なファクターととらえておりますので

こちらの方が、グッときますね。

では次回をお楽しみに!


と行きたかったのですが

谷口吉生ってだれ?って方のために

こちらを覗いてみてください。


そうそう、忘れてはいけません。

隣の善光寺。

めちゃめちゃデカいんです。。。

それはそれは歴史がある建造物ですので。。。


門からしてデカい。


その奥に本殿。これまた超デカい。

そして長蛇の列。

内部も強烈です。

是非まだの方は行ってみてください。

私もまた行ってみたいと思っております。

そして、忘れてはならない。コレ。

饅頭です。

激うまなんです。

どうしてもこうなってしまいます。

善光寺と饅頭。

えーっと、これ3個目です笑


以上信濃を食べつくす回となってしまいました。

次回もお楽しみに!!!

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